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届かなかったフィルム

Isfahan,Iran 1999

 イマーミ、ホメイニ!イマーミ、ホメイニ!
幼稚園児ぐらいかと思われる女の子たちが、バスの中でそう叫んでいた。初めてイランに行ったのはホメイニ時代、シルクロードとも言われる街道沿いに、隣国との戦争で亡くなった戦士たちの棺桶が並んでいる、そんな頃だった。インドから陸路パキスタンを経て、ユーラシアルートで一番きついと言われていたクエッタ・タフタン間の所要24時間のバスに乗りイラン入国。シラーズに入りやっと落ち着いて、旅の疲れを癒していた。
 もう変色して所々シミのある一枚の紙がある。シラーズのチェロカバブ屋のメモだ。経緯は思い出せないが、ここの家族には自宅に招かれ食事も頂き、宿まで送って頂いた。家では女性たちがイスラミック・カヴァーのチャドルは着用せず、ジーンズにTシャツでとても驚いた事、宿まで送ってくれた車がメルセデスだったかBMWだった事、宿の入り口が閉まっていたので息子たちが窓に小石を投げたりして宿の人を呼んで開けさせてくれた事。今ではその位しかヴィジュアルとしての記憶は無いのだが、忘れられない旅の思い出である。


当時のメモ,Shiraz

 家族と皆で写真は撮ったのであるが、手元には残っていない。インドからトルコまでの2ヶ月間の旅で撮影したフィルムをイスタンブールから日本に送った。貧乏旅行をしていたから、お金をケチって船便にした。旅の途中で買ったチープな土産や遺跡の入場券などと一緒に、フィルムはジャンパーに包んで段ボール箱に入れた。ボロボロになった段ボール箱は届いたが、ジャンパーとフィルムは届かなかったのだ。フィルムは20数本だったかと思う。職業にした今なら一日で撮影してしまう枚数だが、当時は2ヶ月間の旅が詰まったものだった。インドのラダック地方。あるチベット僧院をバックに記念写真を撮りたくて、三脚を持って行った。目的を果たしたので、三脚はスリナガルかアムリッツァルで売ったかと思う。今でも旅をしながら写真を撮っているのは、もしかしたらこの件もあったからなのかもしれない。


キャビア寿司,Tehran 1999

 ギリシャから陸路インドへ戻る途中にまたイランを通過し、チェロカバブ屋も再訪した。写真は撮らなかったが家族の名前はメモしている。1999年にイランに行く仕事があった。イスファハンは行ったがシラーズへは行けなかった。もしもシラーズへ行く機会があれば、ダリウス通りを訪ねてみたい。
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